はたかぜ型護衛艦は
たちかぜ型に次いで計画された対空誘導弾搭載護衛艦(DDG)であり、海上自衛隊第3世代のDDGである。
艦首にスタンダード単装発射機を装備しているため、これを波から守るためブルーワークを装備している。また、たちかぜ型では後部にあった発射機を前方に持ってきたことにより、ヘリの発着が可能なヘリ甲板ができ、ヘリの発着が可能となっている。
はたかぜ型は哨戒ヘリの発着艦ができるように艦尾にヘリ甲板を設けている。これによってたちかぜ型ではできなかった哨戒ヘリの発着艦が可能となった。しかし、ヘリ格納庫がないため一時的な着艦のみである。
そして、ヘリ甲板を設けたため、たちかぜ型では艦尾に装備していたスタンダード単装発射機を艦首側に移している。これによって兵装は艦首から、スタンダード単装発射機、5インチ砲、アスロックランチャー、ハープーン、3連装短魚雷発射管、高性能20mm機関砲、5インチ砲の順となっている。対艦ミサイルはたちかぜ型の最終艦「さわかぜ」はスタンダード単装発射機からもハープーンが発射できるようになっているが、このはたかぜ型ではハープーンの発射筒をDDGとして初めて装備している。そして、5インチ砲は艦首と艦尾に1基ずつ装備しているが、このように艦砲を2基搭載している護衛艦は今日では珍しい。
はたかぜ型は当初4隻が建造される予定であったが、より高性能なイージス艦の導入が決定したため、2隻のみの建造で終わり、その後は
こんごう型に移行している。
同型艦及び年表 |
番号 |
名前 |
計画年度 |
起工 |
進水 |
就役 |
退役 |
171 |
はたかぜ |
1981年度 |
1983年5月20日 |
1984年11月9日 |
1986年3月27日 |
(就役中) |
172 |
しまかぜ |
1983年度 |
1985年1月13日 |
1986年1月30日 |
1988年3月23日 |
(就役中) |