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こんごう型護衛艦


 こんごう型護衛艦ははたかぜ型に次いで計画された海上自衛隊第4世代の対空誘導弾搭載護衛艦(DDG)であり、海上自衛隊初のイージスシステム搭載の護衛艦(いわゆるイージス艦)である。


 まず、一般的に「イージス艦」とよく呼称されますが、海上自衛隊の艦艇の区分にはイージス艦という区分はなく、あくまでも一般的な呼称です。

 イージスシステムはその最大の特徴ともいうべきSPY−1レーダーの能力にある。このSPY−1レーダーは固定式のフェーズドアレイレーダーで、これを4枚備えることによって同時に全周の探知が可能となっている。また、探知能力も優れており、探知距離は最大で500kmと言われており、通常の対空レーダーの数倍と言われている。さらに、遠距離の小型目標や目標が急激な動き(上昇など)をしてもしっかりと捕捉できるなどの特徴がある。

 そして、SPY−1レーダーでとらえた情報やソナー、データリンクからの情報を指揮決定システムで処理し、脅威度を判定し、攻撃が必要であれば攻撃手段(武器)の選定などを瞬時に行うことができる。

 このように高性能なレーダーと高性能なシステムによって非常に高い防空能力を持っており、初めて実戦配備されたのが米海軍のタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦であり、その後石部システムを簡素化したアーレイバーク級ミサイル駆逐艦が建造されている。そのアーレイバーク級を参考に設計されたのがこんごう型である。



 こんごう型は米海軍のアーレイバーク級を参考に設計されたため外観が似ているが、司令部機能などを充実させたため艦橋部分が大きく、さらにマストなど細部が異なっている。



ヘリ甲板のみで格納庫は備えていない。





配備
 こんごう型は、4隻建造され、1個護衛隊群にそれぞれ1隻ずつ配備されている。


主要目
型名 こんごう
艦種 対空誘導弾搭載護衛艦
基準排水量 約7,000t
長さ 161m
21.0m
深さ 12.0m
喫水 6.2m
速力 30ノット
乗員 300人
主要兵装 イージス装置一式
54口径127mm速射砲
ハープーン
スタンダード・ミサイル
アスロック
VLS、前部29セル、後部61セルから発射)
3連装短魚雷発射管×2
高性能20mm機関砲×2



同型艦及び年表
番号 名前 計画年度 起工 進水 就役 退役
173 こんごう 1988年度 1990年5月8日 1991年8月26日 1993年3月25日 (就役中)
174 きりしま 1990年度 1992年4月7日 1993年8月19日 1995年3月16日 (就役中)
175 みょうこう 1991年度 1993年4月8日 1994年10月5日 1996年3月14日 (就役中)
176 ちょうかい 1993年度 1995年5月29日 1996年8月27日 1998年3月20日 (就役中)







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