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たかなみ型護衛艦

 たかなみ型護衛艦はヘリコプターを搭載する汎用護衛艦(いわゆるヘリコプター搭載汎用護衛艦)で、最新の護衛艦である。

 船体の設計費用などを抑えるために『むらさめ型』をベースとして各所を改良したものとなっている。
主な変更点は、主砲を76mm速射砲から127mm速射砲に、VLSをMk41とMk48の混載からMk41を艦橋前部に集約、ヘリ甲板から格納へヘリを運ぶ移送軌条を2本装備し、新型哨戒ヘリSH−60Kも運用が可能、各種システムなどが改良され、排水量が約100t増えているが、主機はむらさめ型と同様で、馬力や速力の変更はない。


武装

 主砲

 たかなみ型は基本的に『むらさめ型』の発展だが、外観上の最大の違いは主砲で、むらさめ型の主砲は76mm速射砲であるが、たかなみ型は127mm速射砲に変更されている。

 むらさめ型の時から船体に比して主砲が小さいなどと言われてきたが、たかなみ型ではより大きな127mm速射砲に変更された。この127mm速射砲は76mm速射砲よりも連射力では劣るが攻撃力が増しており、これによりたかなみ型は対水上・対地攻撃力が強化されているが、対空攻撃では威力よりも連射力が求められることが多いのでこの点では76mm速射砲よりも劣ってしまう。しかしながら、射程は24kmと76mm速射砲の16.3kmよりも延びている。


 『たかなみ』の艦首に装備されている127mm速射砲。
 127mm速射砲の弾薬(模擬)。


 垂直発射装置(VLS)

 たかなみ型はむらさめ型と同様にVLSを装備しているが、むらさめ型が艦橋前部に対潜ロケットのアスロック用にVLS(Mk41)を16セルを装備し、2本の煙突の間に艦対空ミサイルのシースパロー専用VLS(Mk48)を16セルを装備していたが、たかなみ型ではこれをMk41へ統合し、艦橋前部に32セルを装備し、アスロックとシースパローの兼用のものへ変わった。


 127mm速射砲とCIWSの間にVLSが見える。


 対艦誘導弾(SSM)

 対艦誘導弾(Ship-to-Ship Missile)は「はつゆき型」や「あさぎり型」が装備しているハープーンではなく、むらさめ型と同様に国産の90式対艦誘導弾を搭載している。対艦誘導弾発射筒は4連装のものが互い違いに2本の煙突の間に装備されている。

 写真では2本だけですが、これは訓練で発射してから補充していないだけ。




 高性能20mm機関砲(CIWS)

 高性能20mm機関砲は他の護衛艦などと同様に航空機・ミサイル防御の最終兵器で、装備位置はむらさめ型と同様に艦橋前部とヘリ格納庫上部に各1基装備している。

 『おおなみ』のCIWS。


 12.7mm銃機関銃&チャフロケットシステム

 12.7mm重機関銃は他の護衛艦などと同様に艦艇固有の『装備』ではなく、『搭載品』として扱われている。通常、12.7mm重機関銃は艦内に保管されているため、下の写真では架台だけである。

 チャフロケットシステムは両舷に各2セットの計4セットを装備している。

 『おおなみ』左舷側の架台とチャフロケットシステム。






主要目
型名 たかなみ
艦種 ヘリコプター搭載汎用護衛艦
基準排水量 4,650t
長さ 151m
17.4m
深さ 10.9m
喫水 5.2m
速力 30ノット
乗員 約170人
主要兵装 127mm速射砲
90式対艦誘導弾
シー・スパローMk41から発射)
アスロックMk41から発射)
3連装短魚雷発射管×2
高性能20mm機関砲×2
哨戒ヘリSH−60J/K



同型艦及び年表
番号 名前 計画年度 起工 進水 就役 退役
110 たかなみ 平成10年度 平成12年4月25日 平成13年7月26日 平成15年3月12日 (就役中)
111 おおなみ 平成10年度 平成12年5月17日 平成13年9月20日 平成15年3月13日 (就役中)
112 まきなみ 平成11年度 平成13年7月17日 平成14年8月8日 平成16年3月18日 (就役中)
113 さざなみ 平成12年度 平成14年4月4日 平成15年8月29日 平成17年2月16日 (就役中)
114 すずなみ 平成13年度 平成15年9月25日 平成16年8月26日 平成18年2月16日 (就役中)



 




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