トップ海自データ集 ⇒ このページ

うらが型掃海母艦


 『うらが型』掃海母艦は掃海艇に対する燃料や物資の補給などを行う艦で機雷敷設能力もある。うらが型は2隻のみ建造された。

 うらが型は海自として25年ぶりに建造された掃海母艦で、掃海母艦とは、機雷の除去を行う掃海艇に対して燃料や物資の補給を行う艦のことで、うらがは「そうや」の、ぶんごは「はやせ」の代替として建造された。機雷処分能力の向上のほか掃海艇に対する支援能力を向上させたことによりヘリコプター搭載護衛艦(DDH)のしらね型(5,200t)よりも大きい基準排水量となっている。

 掃海ヘリコプターのMH−53Eが発着艦が可能な大型のヘリ甲板が艦尾にあり、ヘリ甲板の前方には一見してヘリ格納庫のように見える掃海具用の格納庫があるほか、艦尾には掃海ヘリコプターが運用する掃海具の大型ハッチやその両隣りに2つずつ機雷敷設用のハッチがある。

うらが型はマストがステルス性を考慮した平面的なマストとなっているほか、艦橋部分なども平面的な作りとなっており、ステルス性が考慮された設計となっている。さらに、自衛用にぶんごは76mm速射砲を装備しているが、「うらが」は将来装備となっているが、いまだに搭載されておらず、今後搭載するという計画は今のところない。



主要目
型名 うらが
船種 掃海母艦
記号 MST
基準排水量 5,650t(ぶんご:5,700t)
長さ 141m
22.0m
深さ 14.0m
喫水 5.3m
速力 22ノット
乗員 約160人
主要兵装 76mm速射砲(「うらが」は将来装備)
機雷装置一式
対空レーダー1基
対水上レーダー1基


同型艦及び年表
番号 名前 計画年度 起工 進水 就役 退役
463 うらが 1994年度 1995年5月19日 1996年5月22日 1997年3月19日 (就役中)
464 ぶんご 1995年度 1996年7月4日 1997年4月24日 1998年3月23日 (就役中)



フォトコレ

「うらが」のネームプレート  甲板までの高さは大型護衛艦よりも高くなっている  艦が大きいため艦橋の広さも余裕がある  艦橋から甲板を見下ろす  大きなヘリ甲板  掃海具用の格納庫




inserted by FC2 system