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富士学校・富士駐屯地創立54周年記念日行事


 このページでは観閲行進前観閲行進模擬戦、模擬戦終了後のうち模擬戦終了後の紹介です。


〜模擬戦終了後〜


体験搭乗集合場所 撤収作業を行うFH70

 模擬戦終了後、カメラのレンズ交換をするなど支度をした後に移動を開始しましたが、模擬戦会場に通じる道は大混雑です。
左の写真は90式戦車の体験搭乗の集合場所ですが、ものすごい人です。おそらく列の初めに並んでいる人たちは模擬戦の最中から並んでいたのでしょう。
右の写真は模擬戦会場での撤収作業です。このあと模擬戦会場では装備品展示のために車両やヘリが並べられますが、マニア的にはその様子も撮影すべきなのでしょうが、トイレに行きたかったのと、人が多くていい撮影場所がなかったこと、お腹がすいていたことなどのため準備の様子は撮影していません。



人、人、人、人… フランクフルトを売っていた偵察教導隊の出店

 左の写真は模擬戦会場に通じる道を仮設トイレが設置してあった場所から撮影したものです。どれだけの人がいるのでしょうか。まぁ、私その人の多さに加わっているのですが、時刻は12時をすぎお腹がすいてきたので出店で何か食べることにしました。
しかし、どこも混雑。いろいろ見て一番すいているところでフランクフルト2本を食べました。満腹にはなりませんでしたが、あまりゆっくりしていてはいけないのでここで気合を入れなおして行動開始です。



保存展示されている軽装甲機動車 後部ドアのの謎のファン

 今までの経験上、装備品展示は開始直後はものすごい混雑するので装備品展示の前にふれあい広場に保存展示されている車両を見に行くことにしました。写真は軽装甲機動車の試作車で、正式には小型装甲車です。試作車両なので部隊配備されている軽装甲機動車と比べてライト類のガード、ドアノブなど細かい点が異なっています。
そして、右の写真は車体後部ですが、後部ドアの部隊配備の軽装甲機動車では窓ガラスになっている部分になぜかファンのようなものが取り付けられています。NBC対処用のものでしょうか。



保存展示されている75式自走155mmりゅう弾砲

 75式自走155mmりゅう弾砲で現在99式自走155mmりゅう弾砲に更新中の装備です。以前75式は特科教導隊にも配備されていましたが、現在は配備されていないため部隊配備されている75式は北海道でしか見ることができません。
そのほかにも61式戦車、60式自走無反動砲や戦後に米軍から供与・貸与されたものなどが展示されています。



装備品展示会場

 装備品展示会場にやってきました。時刻は間もなく1時になろうとしています。装備品展示開始から1時間ほど経ちますが、まだ大勢いますが迫撃砲などのマイナー(?)な装備の周りは比較的すいています。しかし、戦車や装甲車の周りは大勢の人がいます。



対人狙撃銃 MINIMI機関銃

 それでは、大混雑の小火器類の展示場所へ。左の写真は対人狙撃銃です。他の見学者の要望でボルトをオープンしています。
そして右の写真は5.56mm機関銃MINIMIです。ベルギーで開発された小型の機関銃で小銃と同じ弾薬を使用するため戦場での利便性を高めています。現在陸自では携行する機関銃を62式7.62mm機関銃からMINIMI機関銃へと更新中ですが、使い勝手の悪い62式からMINIMI機関銃への行進は評価できますが5.56mm弾は威力不足であり、7.62mm弾の機関銃も配備すべきではと思っています(62式機関銃は弾の口径は7.62mmだが火薬を少なくした低威力弾)。
整備・コスト面などもありますが、5.56mm機関銃を開発したベルギーのFN社では5.56mm機関銃と部品の約70%に互換性がある7.62mm弾バージョン(MINIMI7.62)もあり、これなら導入したらいいと思っています。



装備品展示会場 装備品展示会場

 左の写真は9mm拳銃です。部隊の指揮官などに配備されているほか、最近では市街地戦闘を行う一般の隊員などにも配備されています。もった感じではこじんまりとしており取り扱いがしやすいように感じましたが、マガジンを取り出すボタンがグリップの底にあるため速やかなマガジンチェンジをしにくく、これは改善したほうがいいと思います。
そして、右の写真は110mm個人携帯対戦車弾です。高い貫通力を誇っており、照準器以外は使い捨てとなっています。



カッコいい89式装甲戦闘車 96式装輪装甲車

 左の写真は89式装甲戦闘車です。やっぱり車体のデザインがカッコいいですね!装甲車や戦車は人が多くて人が写りこまないように撮影するのが大変です。人がいなくなった一瞬を狙って撮影しています。しかし、黄色い服の少年は車体の管理ナンバーに注目するとはなかなかのマニアですね。
そして右は96式装輪装甲車です。車体側面には騎馬が馬にまたがり盾を持ち、その盾には赤い字でFVと書いてあるマーキングが施されています。このマーキングから普通科教導連隊の89式戦闘装甲車を主体とする第1中隊の車両です。



AH−1S 203mm自走りゅう弾砲を後部から

 ヘリは3機3種類展示されていました。OH−1にUH−1、AH−1Sです。ヘリは周りに規制線が張られているので人が写りこむことなく撮影するのが容易です。AH−1Sの後継は一体何になるのでしょうか。
右の写真は203mm自走りゅう弾砲の砲尾です。203mm自走りゅう弾砲は砲弾の装填を半自動(砲弾を装填装置に乗せるのは人力で、その後は自動で砲身にセットされる)で行うことができますが、この様子を一度間近でじっくりとみてみたいです。



91式戦車橋 90式戦車の体験搭乗

 91式戦車橋です。車体重量50tの90式戦車も渡ることのできる長さ20mの端を5分程度でかけることができます。車体の上に長さ10mの橋を2つ載せているのでエライ迫力があります。海外の同様の車両の中には橋を3分割したものもありますし、もうちょっとコンパクトなほうがとりまわしがしやすいかなぁと思ってしまいます。
装備品展示会場の隣では90式戦車の体験搭乗が延々と続けられています。戦車が近くを通ると地響きがします。



国際貢献・防災展示コーナー

 国際貢献・防災展示コーナーにやってきました。イラク人道復興支援活動やPKOなどのほか災害派遣の様子が紹介されているほか、災害派遣用の機材も展示されています。



災害派遣用機材 災害派遣用機材

 災害派遣用の機材では拡声器、ロープ、斧、バール、チェーンソー、油圧ジャッキ、エアジャッキ、エンジンカッター、発電機、投光機など様々なものが展示されていました。教導団だからでしょうか、こういった災害派遣用の機材も充実しています。



拡張式コンテナ 医療用機材

 拡張式コンテナです。このコンテナは移動する際には貨物コンテナほどの大きさで、使用する際には左右を開いてスペースを大きくすることができます。内部には医療器材が並べられており、手術もできるのかなぁと思い質問しましたが、手術はしない(できない)そうで、このコンテナは前線で負傷して応急手当てを受けた隊員に対してしっかりとした手当てをする場所だそうです。
手術が必要な場合にはほかに車両があります。



戦闘糧食 しいたけ飯と五目飯はおいしそう

 そして、こちらは戦闘糧食です。いわゆる保存食ですね。自衛隊では野外でご飯を調理する機材があり、揚げ物や炒め物などもできます。しかし、そういった機材が運び込めない場所・状況などでは保存食を食べることになります。その保存食が戦闘糧食です。
戦闘糧食にはレトルトパックと缶詰の2種類あります。かさばらず軽量なレトルトパックのほうが携帯には便利ですが、保存できる期間が缶詰のほうが長いので2種類あります。
素朴な質問として「おいしいです?」と質問したところ、「おいしい」とのことでした。好き嫌いがあるものは別として基本的に全部おいしいそうですが、温めずに食べるとあまりおいしくないそうです。右の写真にはしいたけ飯や五目飯などが写っていますがその中に赤飯があります。赤飯はもち米で作っているので腹持ちがよいため満腹感が長いので災害時など食料があまりない場合に向いています。災害派遣のとき赤飯が出るのはそういったためです。しかし、一部から災害で苦しんでいる人がいるのに祝い事用の赤飯を出すとは不謹慎などと言う人もいますが、そういった人たちは赤飯の特性(腹持ちのよさ)などを理解していないのだと思います。また、備蓄などの関係で赤飯が出るといったこともあり、そういったことも理解していないのでしょうね。



正門 お土産

 時刻は2時15分ごろになりそろそろ帰ることにしました。お土産を何か買おうと思い売店を見ましたがいいものがありません。唯一いいなぁと思ったのが右の写真のハットです。戦車教導隊第2中隊の流星のマーキングが刺しゅうされています。しかし、「野武士」とも刺しゅうされています。2中隊のマーキングだけでしたら買いましたが変な文字が書いてあったのでやめました。「野武士」と書いてある所に2中隊のマーキングがしてあれば間違いなく買いますけど...。

そして2時半ごろになり、正門を出ることに。帰りは富士急行の富士学校前バス停から御殿場駅に行こうと思っていたのですが時刻表を見ると2時発のあとは2時間もバスがきません。どうやって帰ろうと途方にくてしまい、タクシーで駅まで行こうと考えていたところ、バス停の時刻表を見る人がいたので話しかけてみたところ、浅間神社前のバス停ならもっと頻繁にバスがあるとのことでしたのでそのバス停に行くことにしました。浅間神社前のバス停のことなんてすっかり忘れていました。
10分ほど歩いたところにバス停がありました。すでにバス停には数十人が並んでおり私も並ぶことにしました。しかし、数十分待ってもバスがきません。富士急行は稼ぎ時なのになぜもっとバスを出さないのかなどと富士急行に対する愚痴を心の中で思いながら待っていましたが、昼はフランクフルト2本だけだったのでお腹がすいてきました。私の後にも数十人すでに並んでいますが、順番が後になることを承知でコンビニで何か買おうと思っていたところに路線バスがやってきました。

ぎゅうぎゅう詰になっており、乗れるか?乗れないか?と考えていましたが、私の前数人のところで満員になってしまいました。後何分待てぱいいのかなぁと考えていましたが、富士急行の人によるとすぐに臨時バスが来るとのことでした。そして、数分後、観光バスタイプの車両がやってきました。私の前には数人しかいないので余裕で座れました。一時は途方にくれましたが、1本前のバスではすし詰めでしたが、ゆったりと座ってバスに乗れたのでラッキーでした。私の周りでもラッキーだったという声が聞こえました。
そんなこんなで御殿場駅に到着。御殿場駅からエコな電車で帰りました。



 とにかく人が半端なく多い駐屯地祭でしたが、教導団に配備されている装備などを見れて大変満足です。ただ、人の多さには参ってしまいます。次回行くかは考えてしまいます。ただ、新装備が展示等されそうでしたら行くかもしれません。
おしまい。






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