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笠取山分屯基地開設52周年記念行事


 三重県にある笠取山分屯基地開設52周年記念行事が6月1日に行われましたので行ってまいりました。

 笠取山分屯基地は遠く離れた埼玉県の入間基地の分屯基地ということになっており、標高842mの笠取山の山頂にレーダーを設置し、そのレーダーを使用して東海地方の空を監視しています。

 レーダーサイトは見通しの関係で山頂に設置されることが多く、公共交通機関などがない場合が多いため非常にアクセスがしにくい場所です。今回私も基地側が用意してくれたシャトルバスで久居から笠取山分屯基地に行きました。
今回笠取山分屯基地を初めて見学しましたが、なぜこのようなアクセスが不便でプログラムの少ない所を見学しようと決意したのかと言うと、5月末にキヤノンの中旧デジタル一眼レフカメラEOS40Dを購入し、早くそれを実戦投入したいを考えていたところ、丁度このイベントが6月1日に行われると知り、馴らしも兼ねて見学に行くことにしました。

笠取山分屯基地開設52周年記念行事の様子をその1、とその2の2ページに分けて紹介します。

〜その1〜


徒手格闘

入場する隊員 徒手格闘を前に整列

 笠取山分屯基地にバスが到着した時にはちょうど銃剣道の展示が終わろうとしており、バスから降りた頃には終了。次のプログラム徒手格闘が行われます。徒手格闘の展示を前に隊員が整列しており、まず、徒手格闘についての説明がありました。



徒手格闘ソロ 迫力ある隊員

 徒手格闘展示の始まりです。まずはソロで“型”の展示です。自衛隊の徒手格闘は日本拳法や柔道、合気道などを組み合わせたより実戦的なもので、型の種類が少なく、華やか・豪快な型はなく、実戦で使える型のみとなっています。



徒手格闘ペア 迫力ある表情

 次はペアを組んでの展示です。航空自衛隊では笠取山分屯基地などのレーダーサイトや航空基地などの警備のために徒手格闘があり、近年はゲリラやテロリストの侵入などを想定した近接戦闘を重視するようになってきており、相手と接近した状態で銃を使わずに素手だけで行う徒手格闘は重要が増しています。



襲いかかろうとするが… ねじ伏せられてしまった

 そして、一通り型の展示が終わり、実戦的な展示が行われます。女性隊員(奥)を男性隊員が襲いかかろうとしますが、既のところで逆に腕をつかまれねじ伏せられてしまいました。



腕をつかむが… 押し倒されててしまった

 次は腕をつかまれた後の反撃です。襲われて右腕をつかまれてしまいましたが、左手で敵の右腕をつかんで腕を引っ張っり、敵がバランスを崩したところで押し倒しました。



ナイフを持った相手と対峙する隊員 ナイフをかわし...

 最後にナイフを持った相手との戦闘です。相手との間合をとりつつ、攻撃の機会をうかがいますが、敵がナイフを突き立ててきたので瞬時にかわします。



ナイフを蹴り飛ばし 敵が2人に

 その後(確か)ナイフを蹴り飛ばし、敵が倒れこみますが、何とここで敵が2人に!



2人を相手に格闘 反撃開始

 敵が2人になっても上手に攻撃を回避しつつ、反撃の機会をうかがい、そして。



敵を一気に投げ飛ばす 敵を封じ込め

 敵を一気に投げ飛ばします。硬いアスファルトに投げ飛ばされましたが、痛くないのでしょうか。



もう一人の敵が襲いかかる 帽子をたたきつけ、終了

 1人を投げ飛ばした直後もう1人が襲いかかってきましたが、これも反撃して回避しました。その後、投げ飛ばされた相手が復活。怒ったのか帽子を地面に叩きつけたところで展示終了。敵を制圧して終了と言う終わり方ではありませんでした。

飛行展示(T−4)

サイト用人員輸送車 T−4が接近中

 11時から行われる練習機T−4による飛行展示を見るため正門に通じる坂を登ります。その途中でサイト用人員輸送車が。前述の通りアクセスが悪いため各所からシャトルバスが運行されており、人員輸送車での輸送もあるようです。
坂の中腹から撮影することにし、待機しているとT−4が接近してきました。



ローパスするT−4 分かりにくいがそれぞれ塗装の異なっている3機

 3機編隊でやってきたT−4はまずはローパスします。



再びローパス かなりの低空出の通過

 1回目のローパス後、旋回して別角度から再びローパスします。今度はタイヤを出して低速でのローパスです。ちなみに、写真に写っている2つのアンテナは通信用のもので、レーダーではありません。



タイヤを出して飛行するT−4 飛び去っていくT−4

 かなりの低空で飛行していったためタイヤを出しているのがはっきりわかります。分かりにくいですが、3機のうち先頭が洋上迷彩風の塗装、手前の機体は赤い塗装、置くのがノーマル塗装とそれぞれ異なった塗装をしています。



再び接近してくるT−4 接近するT−4

 2回目のローパスで飛び去って行った方向から今度は編隊を変えてやってきました。ちなみに、左の写真に写っているアンテナは展示されているパトリオットのアンテナです。



旋回しようとするT−4 中央の機体も旋回しようとしている

 写真の左の機体から順に旋回してほかの機体から離れていきます。



T−4を見上げる大勢の観客 旋回するT−4

 そして3機がばらばらになって右旋回します。



翼を左右に振るT−4 さようならT−4(^_^)/~

 最後に3機が縦になって翼を左右に振りながら飛行してきました。これでT−4の飛行展示は終了。ちなみにこのT−4は静岡県の浜松基地からやってきました。





次はその2です。





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