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空中給油・輸送機 KC-767J “初試験飛行”撮影 in小牧基地の近く


 戦闘機などに空中で飛行しながら給油し滞空時間や飛行距離などを伸ばし、さらに現在自衛隊に配備されているあらゆる輸送機よりも大量の荷物を遠くへ運べる輸送能力をもった空中給油輸送機のKC−767が導入されました。
アメリカから輸入された機体は2月20日にいったん岐阜基地に着陸し、そこで検査などを受けたのち29日に防衛省に納入されKC−767を運用する部隊のある小牧基地で整備・点検などを受けていた。

その小牧基地に新たに配備されたKC−767 空中給油輸送機の配備後初めての試験飛行が行われるとの情報を入手し、小牧基地をウォッチングする有名(?)な某公園に試験飛行の様子を撮影しに行くことにしました。



今や遅しと飛行を待つみなさん

 おそらく10時頃に試験飛行が開始されるだろうと勝手な予想をして、それに間に合うように移動すればいいと考え、撮影ポイントについたのが9時半ごろでした。その頃にはすでに十数名の先客がおり、今や遅しと飛行を待っていました。



動く気配のないKC−767 着陸してきたF−4戦闘機

 基地を見てみるとKC−767が正面にいます。1機はKC−767用の専用格納庫内に格納されており、もう1機はタラップがついた状態で隊員が機体の周りで何か作業をしています。この機体(機体No:87−3602)が試験飛行をするとみられます。
しばらく待っても機体はおろかタラップも動く気配がありません。10時少し前になるとF−4戦闘機(機体No:67−8378)とFR−4E偵察機(機体No:57−6907)が着陸してきました。着陸後は制動傘を出し、整備工場にそのまま入っていきました。



UH−60J SH−60J

 さらにUH−60J救難ヘリコプター(機体No:18−4576)が離陸していき、10時半ごろには海自のSH−60J哨戒ヘリがしばらくホバリングしたのち飛んでいきました。UH−60Jはおそらく小牧基地の救難部隊のもので訓練のために離陸して行ったものと思われます。そしてSH−60Jは整備工場で整備を受けた機体でテスト飛行のため離陸して行ったものと思われます。
このほかにもC−1輸送機やU−125A救難機、C−130輸送機、さらに民間機の離着陸がありました。



UH−60J 集団

 さらに、洋上迷彩を施されたUH−60Jも離陸しました。小牧基地には救難部隊が配備されていますのでよく見る機体です。
そして、なにやらへんな集団が。憲法を神として崇める集団がやってきました。とたんに周囲は「来たなアイツら」と言った感じの雰囲気になります。彼らはKC−767の配備に反対、と言うよりも自衛隊に反対している集団のようです。



タラップが外れドアも閉められたKC−767 ム

 時刻は11時少し前、動きはないかと見てみると先ほどまでコックピット後方のドアについていたタラップが外されており、ドアも閉められています。いよいよ離陸するようです。
そして時刻は11時20分ごろゆっくりと動き出しました。元々旅客機と言うことだけあって翼を含めるとかなりの大きさです。



離陸位置に向かうKC−767 集団のパフォーマンス

 ゆっくりと離陸位置に向かっています。その時集団は何にやら拡声器を使って支離滅裂なことをしゃべっています。その様子を某地元テレビ局が撮影しています。こういう映像が流れると自民の多数が反対しているように映ってしまいますね。しかも、こういった市民団体と称する組織は政党の支援などを受けているところもあり、本当の市民団体と言うのは少ないかもしれません。



遠くへいくKC−767 離陸態勢

 皆が見守る中どんどん離陸地点に向かっていきます。そして180度向きを変えていよいよ離陸態勢になりました。



離陸!

 ついに離陸です!待つこと約2時間半、時刻は11時28分。



タイヤを格納中のKC−767

 原型が旅客機ですが、客席(KC−767では貨物室)の窓がふさがれているためちょっと違和感を感じます。



KC−767J初試験飛行」のビデオ
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 離陸の際に動画を撮ったので掲載します。EOS Kiss Digital Xの写真撮影と同時にコンパクトデジカメで動画撮影を行ったので途中機体をとらえていないところがあります。その辺は適当にカットしています。また、BGMも付けてみましたが、動画が短いのでいまいちあっていませんが、その辺は流してください。



一人ぼっちの1号機

 1機が飛んでいきもう1機は格納庫でお留守番です。



F−4EJ F−15DJ

 お目当ての初試験飛行の離陸がとれたので帰ろうと思っていたら、周りの方たちはほとんど帰らない。まだ何かあるのかなぁと思ってもうちょっと様子を見ることにしたら、KC−767の離陸後しばらくしたら整備工場からF−4EJ(機体No:X7−8362(Xの場所は画像が不鮮明で読み取れない))と複座のF−15DJ(機体No:92−8096)ができました。これを待っていたのかと思い、この機体の離陸も撮影することにしました。



F−4の離陸

 まず、F−4の離陸です。F−4は機体が大きく主翼や尾翼の形状が好きです。しかし、機体が古いため電子機器や飛行性能など某国のSu−27やF−15E、J−10などと対抗するには不利と言われています。そのためF−4を更新する機種が選定されています。



F−15の離陸

 つづいてF−15も離陸しました。F−15は長年最強の戦闘機と言われてきましたが、最近では電子機器の性能などが旧式化しつつあり、電子機器などを新しくする近代化改修が徐々に行われています。なのでまだまだF−15は日本の空を守ることになります。




 ということで、2機が離陸したのでもう帰ろうと思い、支度をしてさっさと帰ってしまいました。しかし、あとから知ったのですが、試験飛行したKC−767はすぐに戻ってきたようで、着陸の写を撮った方もいたようです。私は離陸ばかり気にして着陸なんて考えていませんでした。まぁ、離陸も着陸もあんまり変わらないということであまり気にしていません。

そして、今回撮影したカメラはキヤノンの入門機EOS Kiss Digital Xです、レンズはWズームキットのEF55−200mm f/4.5−5.6 USMというしょぼいカメラとレンズのセットでしたので望遠撮影には不向きで、ノイズも多かったです。なにより、周りの皆さんは中級機などのいいカメラとレンズを持っているのに私だけ入門機のWズームキットと言うのがちょっと恥ずかしかったです。
今回初めて小牧基地をウォッチングしましたが、なかなかいい撮影スポットがあって暇があったらよっていきたい場所だと思いました。ただ、小牧基地は輸送と救難部隊が主に配備されている場所なので戦闘機などは整備にきた機体ぐらいしか見れないのが残念です。しかし、逆に言えば整備に全国の部隊が来るので遠くに配備されている戦闘機も見ることができる可能性があるのでこれはこれでラッキーかもしれません。まぁ、でも私はあまり空のことは興味ないですけどね。






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