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愛知艦艇広報 訓練支援艦くろべ公開


 愛知地方協力本部のHPで艦艇広報として名古屋港ガーデン埠頭で訓練支援艦のくろべが公開されると発表され、近場でアクセスも良いことから見学に行くことにしました。

 名古屋港ガーデン埠頭は豪華客船の飛鳥なども寄港する埠頭です。また、ガーデン埠頭の近くには名古屋港水族館や諸事情により破産したイタリア村などがあります。アクセスは名古屋市営地下鉄名港線の名古屋港駅から徒歩2〜3分ほどです。

くろべ公開の様子をくろべ見学、展望台から電灯艦飾までの2ページで紹介します。


〜くろべ見学〜


停泊中のくろべ

 ガーデン埠頭には既にくろべが停泊しており、見学も始まっていました。



くろべの側面 いざ乗艦

 訓練支援艦くろべは護衛艦の対空射撃訓練を支援するために対空目標を運用する艦です。そのくろべにいざ乗り込みます。



76mm速射砲 艦首側から

 まずは艦首からです。くろべには訓練用に76mm速射砲が搭載されています。この速射砲は小型軽量なため海自の護衛艦だけでなく、掃海母艦のぶんごにも搭載されています。
護衛艦は艦首に速射砲とアスロックランチャーもしくはVLSを搭載していますが、くろべは速射砲のみですのですっきりしています。



76mm速射砲弾 給弾ラック(展示パネルより)

 そしてこれが76mm速射砲の砲弾(模擬)です。この76mm速射砲は弾丸とそれを撃ち出す薬莢が一緒になったもので、発射速度は毎分80発と高い連射性能を誇っています。この速射砲は砲台の下(船体内)にあるラックに垂直に70発の即応弾を給弾でき、このラックから砲台に砲弾を押し上げて撃ち出されます。



大きなスペースの格納庫 運搬装置も兼ねた発射機

 艦首から艦尾の格納庫にやってきました。この格納庫はヘリ格納庫ではなく、対空目標である無人標的機を格納するスペースで、無人標的機を運搬するためにレールが敷かれています。



離陸位置に向かうKC−767 集団のパフォーマンス

 そしてこちらが無人標的機です。チャカIIIと呼ばれる高速無人標的機は小型でミサイルを模したものとなっています。近くにいた隊員の方に話を伺ったところ、この機体はすでに使用したためこれから整備だそうです。



ファイアー。ビー 後ろから

 こちらも無人標的機で、ファイアー・ビーと呼ばれています。こちらはチャカIIIと比べて大型で、翼も付いており航空機を模した標的機です。ちなみにチャカIIIはミサイルを模したものとなっています。



ファイアー・ビーとチャカIII 艦尾から

 こうやってみると両標的機の大きさの違いがよくわかります。標的機は写真のように艦尾の甲板から発射され、くろべからの管制で飛行し、その後はパラシュートで着水して回収されます。



すっきりしている艦橋 12cm双眼鏡

 艦橋にやってきました。護衛艦の艦橋よりも機器などが少なくすっきりした感じです。
そして、艦橋両脇のせり出している部分に設置されている12cm双眼鏡です。明るく遠くまで見えます。



すっきりしている艦橋

 そして、艦橋から艦首部分を見ると護衛艦と比べて艦橋が低くいため76mm速射砲が近くに見えます。また、速射砲との間にアスロックランチャー(またはVLS)がないのですっきりした印象です。




 ゆっくりと一通り見学したのでくろべを降りてガーデン埠頭のすぐ近くにあるポートタワーの展望室に行くことにしました。
次は展望台から電灯艦飾までです。






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