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護衛艦「ひゅうが」初一般公開 in横須賀基地の様子を到着から艦内編その1編飛行甲板編、艦内その2とその後編の3ページに分けて紹介しています。

〜艦内その2とその後編〜

司令公室 ひゅうがのマット
 再び艦内に戻ってきました。公開…されていたのかは分かりませんが、司令公室です。近くに隊員がいなかったのでどういった部屋か質問できませんでしたが、内装も護衛艦にしてはちょっと上品な感じの場所なので幹部の会議などに使われる部屋でしょうか。
そして、司令公室の扉の下にはひゅうがと書かれたマットがありました。当然ですがまだ新しいです。

医務室 医務室
 次は医務室です。隊員が中でなにやらやっていましたが、万が一の傷病者のために待機していたのでしょうか。ひゅうがは艦が大きくゆとりがあるためこれまでの護衛艦よりも格段に設備の充実した医務室があり、奥には手術台もありました。

第2昇降機 整備スペース
 ヘリコプター格納庫に降りてきました。広い。左の写真の黄色いロープの内側が第2昇降機部分です。今は床面がフラットですが、エレベーター動作時には1段低くなってエレベーターの床面が収まり、エレベーターの床と格納庫の床がフラットになるようになっています。ちなみに、エレベーター部分が他と同じ白色ではなく黒色で塗装されているのは夜間などエレベーターを動かしているときに目立ちにくくするためだそうです。
そして、格納庫の一番後方は整備スペースとなっています。小さなクレーンなどもあり、せんようのスペースを設けることによってこれまでのDDHよりも格段に整備能力が向上しています。

格納庫艦首方向 防火シャッター
 第2エレベーターのところから艦首方向を撮影してみました。横幅が広く、ヘリのローターを広げられ、ローターをたためば横に2機余裕で格納できる大きさです。床面にある銀色丸い部分はヘリなどを固定するチェーンのフックを引っ掛ける場所です。
そして、格納庫はほぼ中央部分でシャッターで2分割できるようになっており、万一の火災でも遠洋を防ぐことができます。また、艦尾の整備スペースと格納庫の間にもシャッターがあるようです。

フォークリフト 高所作業車
 格納庫の隅にはフォークリフトや高所作業車も(展示して?)ありました。フォークリフトや高所作業車も飛行甲板にあったクレーン車と同様に一般的なものをそのまま積んでいるようで、ひゅうがの規模の違いを改めて実感します。ちなみに、艦内で使用するためエンジンではなく、電気で動く車両のようです。

格納庫出入り口から 格納庫出入り口
 フォークリフトなどが置いてあった反対側ではお土産などを売っている場所があり、そこでコップ(後で紹介します)を買い、格納庫を出ることに。左の写真は格納庫の出入り口から撮った写真です。こうやってみると改めて広い格納庫であることが分かります。
そして、右の写真は格納庫の出入り口です。御覧の通り、幅が広いです。

舷側歩板の床面 舷側歩板の全景
 先ほどの出入り口は格納庫と艦の外とが直接つながっています。このタラップ(正式名称:舷側歩板)はワイヤーと油圧駆動を組み合わせたもので、真ん中で折れてたたんで格納する構造になっています。
幅が広く、先ほどのフォークリフトは通れそうですが、通常の車両が通れるほどは広くありません。どうせならトラックなどが自走して入れるぐらいの幅・強度にすれば物資輸送などにも使えるのでいろいろと便利だろうと思うのですが…。

3連装単魚雷発射管 いなづま
 艦尾にある3つの筒は3連装単魚雷発射管で、通常時は艦内に格納して艦の発射部分は蓋でおおわれていますが、発射時には御覧のように蓋をあけて発射機を外側に向けます。この3連装単魚雷発射管は最新のHOS−303が搭載されています。このHOS−303はたかなみ型などに搭載されているHOS−302の改良型で、国産の97式魚雷も発射可能になっています。
そして、岸壁の反対側にはむらさめ型護衛艦のいなづまが停泊していました。ひゅうがと比べると甲板がものすごく低く感じます。

いなづまのタラップ 乗艦待ちの列
 いなづまのタラップにはいなづまの文字と雷神が描かれています。この雷神、きっと訓練等で外国の兵士が見たら喜びそうです。
ひゅうがの乗艦場所を見て見ろとものすごい人数です。軽く100人はいると思います。後から知ったのですが、混雑したためこのあとは格納庫へまず入り、エレベーターで直接飛行甲板に見学者を運んだようです。エレベーターを動かしているところを見たかったので残念ですが、この順路だと多目的室が見学できないのでエレベーターの件はまたの機会ということで楽しみに待っています。

ひゅうがを正面から 60分待ち
 ひゅうがを降りて休憩のため厚生センターの建物へ行く途中、ひゅうがを正面から撮ってみました。となりのいなづまと比べると高さが際立っています。そして、60分待ちの看板が…。早く来てよかったです。



 今回、3月に就役したばかりの最新鋭のヘリコプター搭載護衛艦『ひゅうが』が就役後1カ月もたたないうちに一般公開になると聞き、はるばる横須賀まで行ってきましたが、艦内にクレーンやフォークリフトを搭載したり、と他の護衛艦はもとより海自の艦艇とは異なるものをたくさん見れて満足しています。また、最新の護衛艦をこんなに早く見学できた優越感もあったりします。
これだけ早く一般公開してくれた海自に感謝です!

 たかいヘリ運用能力と多目的室などを持ち、陸海空の統合作戦だけでなく、大規模災害時における洋上基地としても使用できるような設計になっているひゅうがですが、毎年9月1日に行われる防災の日には総理が乗り込んで指揮を執る訓練をするのではないかと勝手に想像していますし、ことし行われる観艦式の栄誉礼などを格納庫で行っている姿も勝手に想像してしまいました。
観艦式の観閲艦は毎年第1護衛隊群の旗艦であるDDHが勤めていますが(前回は修理のためしらねは不参加)おそらく今年はひゅうがが務めると思いますが、観閲艦にふさわしい威容と能力を持っており、たくさんの艦艇を率いる姿をぜひとも見てみたいです。

ひゅうがのコップ  そして、右のコップは格納庫で購入したひゅうがのロゴがプリントされたステンレス製のコップです。帽子やタオルなども売っていましたが、一番実用性が高いと思ったのでコップにしました。が、いまだに使っていませんし、使う予定もありません(^V^)
このひゅうが見学ののちに朝霞にある陸自広報センターに行き、見学しましたが、そちらのレポは行う予定はありません。さいごに、例によって付き合ってくださったK氏に改めて感謝いたします。







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