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護衛艦「おおなみ」一般公開 in名古屋港

 愛知県名古屋市の名古屋港ガーデンふ頭でたかなみ型護衛艦の「おおなみ」が一般公開されましたので見学してきました。

 おおなみは前回(2006年)の観艦式で乗艦した護衛艦で、思い出がいろいろとあります。また、おおなみは今年の1月にも名古屋港で一般公開されたのでどうやらこのおおなみとは縁があるようです。

 一般公開は25日(土)と26日(日)の2日行われ、25日には音楽隊によるコンサートも行われる予定でした。音楽隊の演奏を聴くために25日に見学したかったですが、都合により26日に見学することになりました。
いつも通り名鉄(めーてつ:名古屋鉄道)で金山駅まで行き、そこから地下鉄名港線で名古屋港駅で降りて徒歩3分ほどで大波がいる岸壁に到着しました。

護衛艦「おおなみ」一般公開 in名古屋港の様子をその1、とその2の2ページに分けて紹介します。

船首から 127mm速射砲
 名古屋港駅から3分ほどでおおなみのいる岸壁まで到着しました。前回おおなみが公開されたときや掃海艇が公開された時とは違う岸壁で、名古屋港水族館に近い岸壁に停泊しています。理由は、後で分かります。
いつも通りまずは岸壁から船体を撮影します。ちょっと込んでいるようなのでゆっくりと撮影することにしました。

少し離れて いざ乗艦
 艦首にある127mm速射砲は迫力が違いますね。むらさめ型では小型の76mm速射砲でしたが、たかなみ型では打撃力強化のため127mm速射砲となっています。また、VLS(垂直発射装置)を艦橋前方に集約したため速射砲の後方には1段高くなっている部分にVLSがあります。

3連装単魚雷発射管 ゴムボートとクレーン
 入口近くには3連装単魚雷発射管があります。これは、比較的近くにいる潜水艦に対して魚雷を発射する装置で、基本的に人力又は遠隔操作で目標の潜水艦のいる方向に向けて発射管を向け、発射管内にある単魚雷は圧縮空気で押し出され、海中に潜った後は自ら目標の潜水艦を探知して攻撃します。この装置は反対側にも1基(合計で2基)あります。
そして、煙突横の階段を上ると、途中にゴムボートとクレーンがありました。むらさめ型では対艦ミサイルが置かれていた場所ですが、艦中央部の垂直発射装置(VLS)が廃止されたため対艦ミサイルなどの位置が変更になったためこの部分にゴムボートなどが搭載されています。

機関銃架 チャフ発射装置
 艦橋近くには12.7mm重機関銃用の機関銃架とチャフ発射装置があります。いつも思うのですが、この機関銃架の盾の防御範囲は狭いですよね。米軍では甲板に盾をボルトなどで留めて機関銃架の周辺も防御していますが、海自の護衛艦もそのようにしたほうがいいと思いますが、予算的な問題でしょうか。
そして、機関銃架の後方にはチャフ発射装置があります。これはチャフ弾を装填して発射することで上空にアルミ箔の巨大な雲を作ることによってミサイルのレーダーに船だと勘違いさせて自らをミサイルから守るためのものです。

艦橋から艦首を撮影 おおなみの絵
 先ほどの機関銃架があったところから階段を上って艦橋にやってきました。艦橋から艦首を見ると艦橋側から高性能20mm機関砲垂直発射装置(VLS、Mk41)、127mm速射砲があります。4×8のVLSには前方16セルに垂直発射型のアスロック(VLA)、後ろ側(艦橋側)の16セルにシースパローを内蔵しています。
艦橋内部のある場所におおなみがミサイルを発射する絵が飾られていました。よく見ると、右下にロッキードマーチンのロゴが描かれており、ロッキードマーチンからの寄贈と思われます。

艦橋内部 操舵装置
 おおなみは比較的新しい護衛艦(2000年起工、2003年就役)のため艦橋などはコンピューター制御などが進んで省力化されえているためすっきりとした印象を受けます。

 次はその2です





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