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5.56mm機関銃 MINIMI

5.56mm機関銃 MINIMI

 5.56mm機関銃MINIMIは1人で携行・射撃ができる小型軽量の機関銃(軽機関銃)であり、分隊支援火器として採用している。


 老朽化した62式7.62mm機関銃の後継としてベルギーのファブリック・ナショナール社(FN社)が開発したMINIMI機関銃を5.56mm機関銃MINIMIとして1993年に採用した。このMINIMI機関銃は小型・軽量なため米軍はじめイギリスやカナダ、スウェーデンなど多数の軍等で採用されており、信頼性が高く、ベストセラー軽機関銃である。

リンクベルト。弾が非常に小さいことが分かる。  重量は約7kgと62式7.62mm機関銃(約10.7kg)よりも軽量化されており、弾の口径も5.56mmと小口径になったため携行弾数を増やすことができる。
また、弾薬が89式小銃と同様のため弾薬の共有が可能であり、89式5.56mm機関銃の弾倉(マガジン)も装着して使用することができる。ただし、通常の給弾方式は弾をチェーンのようにつないだベルト(200発)をプラスティック製の箱に収納してその箱からベルト給弾する。

軽装甲機動車に取り付けられているMINIMI  基本的にこのMINIMI機関銃は個人が携行・射撃を行うものだが、軽装甲機動車の上部ハッチの架台に隊員が携行するMINIMI機関銃を取り付けて射撃をすることも可能である。固定武装のない軽装甲機動車だがMINIMI機関銃を取り付けることによって装甲に守られながらの射撃が可能になる。

 陸自では老朽化した62式7.62mm機関銃をすべてこの5.56mm機関銃MINNIMIに置き換える方針だが、整備・補給等の面では良いが威力という面では不利になってしまう。もともと5.56mm弾は小型で携行しやすい弾薬として開発されたもので、7.62mm弾よりも威力において劣っている。貫通力(破壊力とは別)で優れているものの、車のガラスに当たっただけで砕けるなど、破壊力で劣っている。
また、敵の動きを確実に封じるという意味でも強力な7.62mm弾は必要であり、米軍などでも5.56mm弾のMINIMIを配備していても一定の割合で7.62mmの機関銃を配備している。陸自でもコストや教育・整備などの問題はあるが、射程も長いので戦術的な面で7.62mm弾の機関銃を配備するべきだと個人的に思っている。

諸元・性能
名称 5.56mm機関銃 MINIMI
口径 5.56mm
全長 約1.04m
重量 約7.01kg
給弾方式 ベルト、弾倉
発射速度 750〜1,000発/分
開発 ベルギー FN社




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