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203mm自走りゅう弾砲

               

203mm自走りゅう弾砲



備考

巨大な方針が目立つ203mm自走りゅう弾砲  203mm自走りゅう弾砲はアメリカから導入された火砲で、自衛隊の中で最大口径の火砲となっている。砲弾の重量が約90kgあり、破壊力が大きいのが特徴である。

 陸上自衛隊ではかつて牽引式のM2 203mmりゅう弾砲を導入していたが、射程が短いうえに牽引式なので機動性に劣っていた。このため牽引式のM2 203mmりゅう弾砲を更新するために昭和58年度から導入されたのがこの203mm自走りゅう弾砲である。

 自走砲となったことで機動性が向上し操作人員も20人から13人へ省力化され、射程も通常弾で24km、噴進弾で30kmと伸びている。

 そして、この203mm自走りゅう弾砲の最大の特徴は砲弾の重量である。砲の口径が203mmと大きいため砲弾も大きく砲弾1発で重量が約90kgあり、砲弾に込められている炸薬は約16.5kgあり、155mmりゅう弾砲用の砲弾の倍以上あり、破壊力が大きい。


 この203mm自走りゅう弾砲は導入当初前線部隊を支援する強力な火砲として導入されたが、現在では砲弾の能力が高くなっていることやコスト面などから火砲が155mm砲に統一されること、さらに脅威の変化による火砲の削減もあり今後203mm自走りゅう弾砲のような大口径の火砲が導入されることはおそらくないでしょう。


諸元・性能
名称 203mm自走りゅう弾砲
乗員 5人
全備重量 28.5t
全長 10.7m
全幅 3.15m
全高 3.14m
最高速度 54km/h
武装 203mmりゅう弾砲・・・1
最大射程 24,000m(通常弾)
30,000m(噴進弾)
発射速度 1.5発/分
副武装 なし
エンジン 水冷2サイクル8気筒ディーゼル機関
411PS/2,300rpm




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