陸上自衛隊の防空体制は中距離を03式地対空誘導弾、短距離を81式短距離地対空誘導弾、そして近距離をこの93式近距離地対空誘導弾でカバーするようになっている。
なお、長距離は空自のパトリオットミサイルが担当する。
この93式近距離地対空誘導弾は35mm高射機関砲L−90の後継として配備が進んでいる。ミサイル自体は91式携帯地対空誘導弾のものを使用しており、8連装発射機と射撃統制装置を高機動車ベースの車両に搭載している。敵機を捉えるレーダーは搭載ていないため他の部隊から情報を入手する。
発射機から離れた場所での射撃も可能であり、さらにミサイルは画像誘導式なので妨害手段に強く高い命中精度を誇っている。
諸元・性能 | |
名称 | 93式 近距離地対空誘導弾 |
ミサイル直径 | 約8cm |
ミサイル全長 | 約1.43m |
ミサイル重量 | 約11.5kg |
開発 | 防衛庁 技術研究本部 |