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64式対戦車誘導弾

               

64式対戦車誘導弾





 64式対戦車誘導弾はわが国初の誘導弾(ミサイル)であり、6年の歳月をかけて開発された。通称「64MAT」(ろくよんまっと)と呼ばれている。


 1964年に制式化(採用)され全国の部隊に配備されたが、1980年に生産が終了している。制式化から40年以上経過しているため、能力的にかなり旧式化しており、後継である87式対戦車誘導弾に更新されており、現在この64式を保有している部隊はかなり少なくなってきている。ちなみに、87式対戦車誘導弾も防衛省技術研究本部が現在開発を行っている中距離多目的誘導弾に更新される予定である。

 発射方法は上の写真のように74式小型トラックに車載して発射する方法のほか、発射装置を地上に降ろしても発射することができる。誘導方法は有線誘導であり、ミサイルと操縦装置が有線でつながれており、ミサイルの後部の発光筒を射手が見ながら目標まで誘導していく。


 そして、この64式の特徴としては、発射時に大量の黒煙が発生する(下の動画を参照)点である。これは、発射すると敵に射撃位置が判明してしいやすく、現代のミサイルの大半は発射時の煙が少ないようになっている。また、ミサイルの飛翔速度がおよそ85m/秒と遅い点(と言っても新幹線と同じぐらい)と飛翔の際に独特の音がする点もあげられる。

 なお、正しく言えば64式対戦車誘導弾だけではミサイルのみを示すため発射装置は含まれないが便宜上発射装置もまとめて64式対戦車誘導弾として紹介している。





諸元・性能
名称 64式 対戦車誘導弾
ミサイル直径 約12cm
ミサイル全長 約1.02m
ミサイル重量 約15.7kg
飛翔速度 約85m/秒
開発 防衛庁 技術研究本部





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〜射撃編〜

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