備考
AH−64Dは現有のAH−1Sの後継として導入が行われた最新の戦闘ヘリコプターである。
最大の特徴といってもよいのが情報収集能力で、メインローター上部にあるロングボウ・レーダは全天候下においても使用可能で、対地目標モード、対空モード、地形プロファイルモードの3つがある。このロングボウ・レーダーは火器管制レーダーであり、目標の探知(位置把握、特定、優先化、射撃管制)が行える。
地上90度の範囲をスキャンするのに6秒で、前方を中心に270度をスキャンでき、地上の静止した目標なら6km先まで探知可能で最大128個の目標を同時に探知できる。レーダで捉えた情報は機体に記憶され優先順位が自動で割り出される。情報が機体のシステムに記憶されることによって常に目標を探知しなければならないということではなくなり、1度スキャンしたら遮蔽物などに隠れて安全な状態で攻撃の準備などが行えるようになっている。
AH−64Dは現有の
AH−1Sを更新するために導入が始まったが、製造元のが生産を打ち切ることや高性能がゆえに電子機器などの整備に費用や労力がかかることが判明したため13機の調達をもって終了することが決まっており、これではAH−1Sを更新できないため新たな後継機を選定することとなっている。
AH−64Dは13機導入され、教育用に4機程度が割り振られ、残りは新たな後継機とのハイローミックス運用なども検討されているようである。
諸元・性能 |
名称 |
AH−64D |
乗員 |
2人 |
全幅 |
4.98m |
全長 |
17.73m |
全高 |
4.06m |
ローター直径 |
14.63m |
エンジン名称 |
T−700−701C |
エンジン出力 |
1,800SHP ×2 |
最大全備重量 |
10,400kg |
最大速度 |
274km/h |
武装 |
30mm機関砲・・・1
70mmロケット弾
ヘルファイアミサイル
スティンガー |