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UH−60JA

               

UH−60JA



備考

機内から隊員を降下させているUH−60JA  UH−60JAは通称『ブラックホーク』で知られるヘリの陸上自衛隊バージョンで、このUH−60と同型の機体は陸海空のすべての自衛隊に配備されており、海上自衛隊のSH−60J/K、USH−60K、UH−60J、航空自衛隊のUH−60Jがある。

 UH−60シリーズは世界中で使用されていており、信頼性・汎用性などが高い機種です。陸上自衛隊では米陸軍のUH−60Lを陸上自衛隊仕様にし、UH−1の後継とする予定だったが、調達費用などの関係からUH−60JAとUH−1Jとのいわゆる『ハイ・ローミックス』で運用を行うとして1995年から調達に着手し、その初号機が1998年1月22日に航空学校に配備され、同年末までに航空学校に対して4機が配備された。部隊への配備開始は1999年からである。

 UH−60JAはUH−1H/Jに比べて機体が大型化し、搭載能力が増し、気象レーダーや赤外線暗視装置の装備によって夜間や悪天候時の飛行の安全性が増したほか、追加燃料タンクによる航続距離の延長、エンジンを2基搭載したことによる飛行時の安全性の向上、オートホバリング機能を備えているなどあらゆる面で優れており、高い能力・機動性・信頼性によりヘリボーン作戦での期待がかけられている。

 UH−60の年間調達数は2機(最近は1機)程度で、陸上自衛隊全体での配備数が少なく、2006年10月17日現在でUH−60JAの保有数は26機であり、全国の部隊には配備されておらず、配備されている部隊でもUH−60JAは3〜4機程度なので集中運用にはいたっていない。
そして、UH−1Jの後継機として、OH−1の汎用化の話題などもありますが、財政難から調達コストや整備・教育の効率化のためヘリの種類を削減するという方向性がある。これによりUH−60もUH−1の後継機に統一される可能性があるが、UH−60系は海自や空自などでも採用されているため、そちらとの兼ね合いもあってUH−1の後継機と統一されるかは不明。




諸元・性能
名称 UH−60JA
乗員 2人+15人
全幅 16.36m(胴体:4.30m)
全長 19.76m(胴体:15.64m)
全高 5.13m
ローター直径 16.36m
エンジン名称 T 700−IHI−401C
エンジン出力 1,662SHP(連続) ×2
最大全備重量 9,970kg
巡航速度 約240km/h
航続距離 約470km
実用上昇限度 4,530m




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