９２式地雷原処理ローラ

　　　　　　　　　　　　　　　

備考

　９２式地雷原処理ローラは戦車などの車体前方に取り付けて小規模な地雷原を処理するための装置。

　この９２式地雷原処理ローラは９０式戦車や８９式装甲戦闘車などの車体前方に取りつけて車両を走行させながら処理ローラを回転させながらその重さなどで地雷を爆発させて処理するもので、そのためこの処理ローラは１式で重量が１１．８ｔの重さがある。また、当然ではあるが、地雷の爆発にも耐えられるような作りになっている。

　処理ローラを取り付ければ車体の全長が長くなるほか、１１ｔ以上の重さの物をくっつけているため機動性が落ちてしまう。また、処理できる範囲が限られるため広範囲の地雷原を処理することはできない。このため、陸自には地雷処理専用の９２式地雷原処理車があり、こちらは地雷を爆破処理することにより広範囲の地雷を一気に処理できる。



　処理用のローラとそれを支えるアームやワイヤーなど意外と複雑な構造をしている。
また、右の写真ではわかりにくいが、地雷の爆破でライトが破損しないためだと思われるが、この９０式戦車の車体前方のライトには分厚いプラスティック（と推定）の板が取り付けられている。