備考
96式装輪装甲車は人員輸送を行う装輪式の装甲車で、車体後部に8名の隊員を乗車させることができ、前線地域などに隊員を輸送する。
この陸上自衛隊の装甲車は道路事情の改善などから、82式指揮通信車以来タイヤを駆動させて走る装輪式の装甲車である。これは、キャタピラを駆動させた走る装軌式の装甲車に比べ、接地面積などの関係で悪路の走破性には劣るが、長距離の移動や走行時の静寂性には優っているのが特徴である。82式指揮通信やそれもとにした87式偵察警戒車は、大型のタイヤを片側に3つ装備していたが、この96式は小型のタイヤを片側4つ装備している。
以前は北海道の部隊に優先的に配備されていたが、最近は本土の部隊にも配備されてきている。
諸元・性能 |
名称 |
96式装輪装甲車 |
乗員 |
10人 |
全備重量 |
約14.5t |
全長 |
6.84m |
全幅 |
2.48m |
全高 |
1.85m |
最低地上高 |
0.45m |
最高速度 |
100km/h |
登坂能力 |
約60% |
行動距離 |
500km以上 |
エンジン |
水冷4サイクル6気筒ディーゼル機関 360PS/2,200rpm |
武装 |
96式40mm自動てき弾銃・・・1 又は 12.7mm重機関銃・・・1 |
開発 |
防衛庁 技術研究本部 |