装備品展示

演習終了後、装備品展示が行われました。この装備品展示は前・後段演習に参加しなかった車両(MLRSなど)も展示され、大変混雑しました。

まずこれを見ていただきたい。



この写真は演習終了後の12時50分ごろに、スタンド席の最上部から撮った写真ですが、雨にも係わらずものすごい人数がいます。しかも、総火演当日は8月の27日、日曜日で次の日は平日です。どの装備も人だかりができていましたが、90式戦車や74式戦車は特に人だかりがすごいです。

人が多すぎて人が写らないアングルで写真を撮るのが大変でした。ざっと紹介していきましょう。ま、参考程度に。

   

多連装ロケットシステム(MLRS)。米軍やNATO諸国も多くが採用しているもので、ロケット1発に644個の子爆弾が内蔵され、200×100mの広範囲を攻撃することができる。着上陸した敵部隊に対して広範囲に攻撃が可能。
湾岸戦争では『アイアンレイン』(鉄の雨)としてイラク兵から大変に恐れられたもの、これが使われるのは大規模な侵攻がなされたときであるから、使う状況が訪れ無いことを祈る。


   

88式地対艦誘導弾の発射機。この車両のほかにレーダー、指揮装置を搭載した車両などから構成され、日本が独自に開発した装備である。この88式の能力を向上させる改良の研究を技術研究本部が現在行っています。
射程は公表されていないが、推定で150kmほどあると見られている。隊員の方に「射程はどれぐらいですか?」と聞きましたが、秘密である旨の返事が返された。ただ、隊員の方の話では「ここ(御殿場)から確実に横浜までは届く」とのこと。ちなみに、御殿場から横浜までは約70q。


 

99式自走りゅう弾砲。これは演習で登場しているので簡単に。しかし、砲塔がでかいな。右の写真は99式の車体上部についている車載機関銃の12.7o重機関銃。銃身をすばやく交換できる取っ手が付いているQCBタイプ。


 

203mm自走りゅう弾砲。これも演習で登場しているので簡単に。右の写真は車体の後部にあるブレードで、ブルドーザーについているようなものだが、射撃時に車体を安定させるののためのもの。連続して射撃を行うとこれがかなり地面に食い込む。まぁ、今の時代は同じところから何十発も撃たないけどね。


 

非常に高性能でかっこいい、89式戦闘装甲車です。35mm機関砲や79式対舟艇対戦車誘導弾発射装置(対戦車ミサイル)を装備しているため、戦車や装甲車なども撃破が可能。乗員のほかに、後部に7名の隊員を収容ができ、7つの銃眼も設けられている。
前線に隊員を輸送し、戦闘を行うと言う種類の車両としては米軍のブラッドレー、英国のウォリアなどがあるが、断然89式装甲戦闘車の方がかっこいい。


 

観測ヘリコプターOH−1。日本が独自に開発したもので、OH−6の後継機で、非常に高い運動性能を誇っている。一見して戦闘ヘリのような格好だが、戦闘としては必要に応じて対空ミサイルを搭載できる程度である。
私としては、対地ミサイルなどの対地攻撃能力を持たせるべきだと思うOH−1が発見した標的を地上部隊か対戦車ヘリのAH−1Sか戦闘ヘリのAH−64Dが攻撃すると言うことだが、タイムロスなどのことを考えると、多少の対地攻撃能力があったほうがいいと思う。


 

対戦車ヘリコプターのAH−1。1982年から導入を開始した我国として本格的な武装ヘリであるが、導入からすでに20年以上が経過しているために、後継機としてAH−64Dアパッチロングボウの導入が始まっているが、年間の配備数などの関係上、まだしばらくはAH−1が主力である。
右の写真を見ていただくと、正面から見たら非常に幅が狭い。これは、被弾する確率を低くしたりするためで、まさに戦うためだけに作られたヘリと言ってよい。


 

多用途ヘリコプターUH−60JA。ブラックホークと言ったほうがぴんと来ると思います。映画ブラックホークダウンに登場したものが原型だが、左右の追加燃料タンクなどがちがう。映画ではコックピットの後ろの小窓からミニガンを射撃していたが、この小窓からの射撃は自衛隊では行っていない。私としては74式車載機関銃などを必要に応じて搭載できるようにしたほうがいいと思う。


 

輸送ヘリコプターCH−47JA。新潟県中越地震で被災者などを輸送したことなどで有名なヘリです。でかいです。ローターのブレード1枚1枚も非常に大きいです。


 

軽装甲機動車のドアの鍵(穴)。軽装甲機動車は窓ガラスの接写が禁止されています。右の写真でドアのガラスに貼ってあるのは接写禁止のステッカー。軽装甲機動車はあまり撮らなかった。ちょっと後悔している。



装備品展示は前・後段演習通して登場しなかった車両などを見れると言う点でいいですが、どうせならUH−1や99式弾薬給弾車などもっと多くの種類を展示してほしいですね。まぁ、スペースの問題もありますが。
そして、人だかりになるために、人が写らないように撮るのはちょっと大変ですね。



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