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あすか型試験艦

あすか型

 『あすか型』試験艦は、現用の試験艦「くりはま」に替わり就役した各種試験を実施するための専用艦である。1隻のみ就役しており、同型艦はない。


 あすかは主に、護衛艦の装備やシステムの研究・開発に対する実用的な試験や評価を実施する専用の艦であり、通常の運用要員のほか試験関係要員が約100人乗ることができる。そして、試験に対するデータ分析などの設備を備えているため、船体サイズや基準排水量がむらさめ型並となっている。

さらに、主砲こそ装備していないものの、艦橋前部にはVLS(Mk41)を8セル装備しているほか、大形のバウソナー、フェーズド・アレイレーダー、射撃指揮装置、さらにはヘリ格納庫も備えており有事の際には「あさぎり型」に匹敵する能力を発揮できる(ただし、あくまでも試験艦なので、弾薬搭載量が少なく、支援任務程度である)。


 試験は、最近まで新型の射撃指揮装置であるFCS−3の試験を行っていたが、それが終了(「ひゅうが型」に搭載予定)し、現在は速度や射程などを向上させた新型のアスロックの試験等を行っている。




主要目
型名 あすか
船種 試験艦
記号 ASE
基準排水量 4,250t
長さ 151m
17.3m
深さ 10m
喫水 5m
速力 27ノット
乗員 個艦:約70人
試験関係員:約100人
主要兵装 各種試験装置一式


同型艦及び年表
番号 名前 計画年度 起工 進水 就役 退役
6102 あすか 平成4年度 平成5年4月21日 平成6年6月21日 平成7年3月22日 (就役中)




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