性能・諸元 |
名称 |
シースパロー |
全長 |
3.66m |
直径 |
20cm |
重量 |
18kg(発射重量) |
速度 |
マッハ1以上 |
射程 |
7km以上km |
誘導方式 |
アクティブ・レーダーホーミング |
スタンダード・ミサイル
スタンダード・ミサイルは艦隊防空を担う対空誘導弾。
スタンダード・ミサイルはアメリカが艦隊防空用に開発した対空ミサイルで、スタンダードミサイルは大きく分けてSM−1、SM−2、SM−3があり、1と2は航空機やミサイルなどを撃破するためのもので、3は弾道ミサイル防衛(BMD)のための専用ミサイルとなっている。この内、自衛隊ではSM−1をMk13ランチャーを装備する『たちかぜ型』、『はたかぜ型』、
VLSを装備する『こんごう型』、『あたご型』がSM−2を装備する。なお、SM−3は弾道ミサイル迎撃用のものであり、現在海上自衛隊は少数配備している。
誘導方式はセミアクティブ・レーダーホーミングで、これは、ミサイルを発射した艦が目標に向けてレーダー照射を行い、目標にあたって反射したレーダーをミサイルが受け取って目標へ向かっていくというものである。このためSM−1は発射から命中まで常にレーダー誘導していなければならず、レーダーを照射するイルミネーターの数でその艦が同時に対処可能な目標の数が決まってしまう。(つまり、『たちかぜ型』、『はたかぜ型』は同時2目標しか対処できない。)
しかし、SM−2は若干異なり、同じくレーダー誘導を行うが、ミサイルは発射された後は慣性誘導とデータリンクによって目標に接近し、目標に命中する前の数秒間だけレーダー誘導を行えばよくなり、イルミネーターの数がその艦の同時対処可能な目標の数と言うことではなくなった。
さらに、ごんごう型、あたご型はVLSからSM−2を発射するため、短い間隔で射撃が可能であり、同時多目標対処能力を高めている。
性能・諸元 |
名称 |
スタンダード・ミサイル(SM−1) |
全長 |
4.57m |
直径 |
30cm |
重量 |
---kg |
速度 |
マッハ1以上 |
射程 |
18km以上 |
誘導方式 |
アクティブ・レーダーホーミング |
性能・諸元 |
名称 |
スタンダード・ミサイル(SM−2) |
全長 |
4.72m |
直径 |
34.3cm |
重量 |
---kg |
速度 |
マッハ2以上 |
射程 |
30km以上 |
誘導方式 |
アクティブ・レーダーホーミング |
対艦誘導弾
ハープーン
ハープーンは護衛艦『はつゆき型』、『こんごう型』などに装備されている対艦誘導弾。
ハープーンはもともと航空機から水上艦艇を攻撃する(空対艦)ミサイルとして開発されることになっていたが、水上艦艇や潜水艦からも発射できるタイプも開発された。
海上自衛隊では『はつゆき型』、『あさぎり型』、『いしかり型』、『あぶくま型』、『はたかぜ型』、『こんごう型』が水上発射型を、『ゆうしお型』、『はるしお型』、『おやしお型』が水中発射用を装備している。
ミサイルは発射前に目標の位置などを入力され、慣性誘導によって目標に向かう。この段階の巡航方式を高空巡航とシースキングから選択ができる。高空巡航では上空の高い位置を巡航するため空気抵抗が少なく高速で巡航が可能で、シースキングは海面すれすれを巡航するため敵のレーダーが捕らえることの出来ない水平線下を巡航してくるため発見されずに目標付近まで近づくことができるなどそれぞれの特性によって使い分ける。ただし、高空で巡航するとレーダーで早い段階で発見され、撃墜されやすいので通常はシースキングが選択される。最終段階ではレーダーを作動させてアクティブ・レーダーホーミングとなり、敵をとらえ、向かってゆく。
ハープーンの発射シーン。(『やまゆき』の装備品展示パネルより。)
性能・諸元 |
名称 |
ハープーン |
全長 |
4.57m(ブースター付) |
直径 |
34cm |
重量 |
667kg(ブースター含む) |
弾頭重量 |
222kg |
速度 |
−−− |
射程 |
110km前後 |
誘導方式 |
慣性誘導・電波高度計+アクティブ・レーダーホーミング |
90式対艦誘導弾
90式対艦誘導弾は防衛庁技術研究本部において国産開発された対艦誘導弾でハープーンよりも高性能なミサイルである。
ミサイル自体はハープーンと同様に保管ケースを兼ねた発射筒から発射される。工場出荷時からこの保管ケースに収められており、発射台にセットする。発射されて空になったケースは外される。このため4連装発射筒を装備している艦でも2本分しかなかったりするのは(訓練で)発射した後に補充をしていないため。
ハープーンではアメリカから輸入を行っているが、この90式対艦誘導弾は航空自衛隊の80式空対艦誘導弾(ASM−1)をベースに開発された陸上自衛隊の88式地対艦誘導弾を艦載化したもので、国産の誘導弾となっている。日本独自の技術で作られており、ハープーンよりも長射程で、命中率なども良いとされる。また、運用の柔軟性を考えてハープーンランチャーとの混載が可能なように設計さている。ハープーン同様にシースキングが可能で、これは海上から5m〜6mを巡航する。
『むらさめ型』や『たかなみ型』、『あたご型』などの護衛艦に装備されているほか、ミサイル艇の『1号型』、『はやぶさ型』にも搭載されている。ハープーンと発射筒が似ており区別しにくいが、90式対艦誘導弾の発射筒は先端部に突起があるのが特徴。
ミサイル艇は白枠で表示された部分にもう1つのケース兼発射筒がある。
性能・諸元 |
名称 |
ハープーン |
全長 |
約5.1m |
直径 |
35cm |
重量 |
約660kg |
弾頭重量 |
260kg |
射程 |
推定150km〜200km |
誘導方式 |
慣性誘導+アクティブ・レーダーホーミング |